自分のやりたいことをやって生きていく人生。
僕はそういう人をすごく応援したいです。
僕は若い頃バンドマンでした。
20歳からバンドを始めて、
プロになってバンドで飯を食いたいと
本格的に思い始めたのは24歳の時でした。
当時働いていた大手上場企業を辞めて、
腹くくってバンド活動をしていました。
結果は残念ながら夢半ばでバンドを解散せざるを得ない
状況になり、バンドで飯を食うという目標は叶いませんでした。
しかし、今はまた別の目標をかかげ、
人生をすごく楽しんでいます!
そんな僕だからこそ話せる、
バンドで飯を食うタメには何をすればいいのか、
若い頃にしておくべきことをお話したいと思います。
まず前提条件として、
この記事は「本気で」「マ ジ で」プロになりたい人向けです。
プロになるのを「憧れている」程度の人には響かないと思いますし、
読む意味がないと考えています。
プロになっていないお前が偉そうなこと言うなよ!
とツッコミたくなるのも分かります。ごもっともです。
しかし、
プロになれなかった僕から見ても、
当時対バンしたプロになりたいと言っていた
8割以上のバンドが
プロになるタメの活動をしていなかった。
と僕は分析しています。
当時、大阪を中心に活動していましたが、
自主イベントをすれば200~300人は呼べるくらいのバンドではありました。
自分で言うのもなんですが、
なかなかストイックなバンド活動をしていたバンドだったと思います。
1週間のスケジュールをざっくり説明しますと、
月~金…09:00~19:00バイト(テレアポをしていました)
21:00~24:00Gt.Voの家に集まりバンドの事務作業などを行う
24:30~25:30自宅にて毎日の練習
火・木…スタジオ バンド練習
土 …ライブ活動
日 …休日という名の個人練習日
こんな1週間のスケジュールで7年ほど活動を続けていました。
寝ても覚めてもバンドのことばかりを考えている7年です。
これだけしてもプロになることができない
そんな難しい世界です。
もちろん!
当時の僕達のこの活動方法も正しいベクトルで
活動できていたかは分かりませんが、
周りの8割以上のバンドよりかは
バンドで飯を食うという目標に正しいであろう方向に
努力ができていたと考えています!
では、どんな方法で活動をすればプロになれる確率は
上がるでしょうか?
もくじ
・バンドで飯を食うタメには【まずは技術を磨く】
・バンドで飯を食うタメには【月1回のライブ+曲作りにシフト】
・バンドで飯を食うタメには【30分のライブでその時の全てを出し切れ】
・バンドで飯を食うタメには【ファンを増やす】
・バンドで飯を食うタメには【SNSやメルマガでファンを増やす】
・バンドで飯を食うタメには【売り込むタメの数字を作る】
・バンドで飯を食うタメには【レーベル会社に売り込む】
・バンドで飯を食うタメには【売れ続けることの難しさ】
もし僕がバンドを始めた頃の20歳に戻れたとして、
強くてNEW GAMEができるとしたら、
あの頃の僕にどうすれば良かったか教えることができたら
こういうアドバイスをします!
順に説明していきますね。
バンドで飯を食うタメには【まずは技術を磨く】
バンドマンにありがちな活動(僕達もそうでした)として、
バイトをしながら、週2~3スタジオで練習、
月に2~3回あるライブのタメに練習をする。
でもライブではお客さんがほとんど呼べず、
自分達が呼んだ2・3人のお客さんと、
対バンするバンドメンバーしか客席にいないライブ。
これではお客さんも増えませんし、
自分達の技術もほとんど上がりません。
もちろんライブをして気付くことや、
ライブをすることで得る、度胸やモチベーション維持
などもありますが、
もし若かりし僕に伝えれるとしたら、
・ライブ活動は2ヶ月に1回だけ
・高収入のアルバイトで財政確保
・あとはひたすら練習しまくる
これですね。ライブ活動に関してはむしろ
始めの2年くらいはしなくてもいいくらいです。
始めの2年は、オリジナル曲を作りたい想いはそっとタンスに閉まって、
ひたすらアルバイトとひたすら練習に集中ですね。
どんなバンドにしていこうかは、技術がついてからで遅くありません。
技術を磨きながら曲も作ってライブもこなして
ってのはキャパオーバーになります。
実際僕たちも当時そうでした。
一緒にやり過ぎていたんですね。
仕事に置き換えると、
流れ作業ってあるじゃないですか?
あれは、一つの商品を同じ人が最初から最後まで一貫して作るよりも、
何人かに分けて、Aさんは1の作業、Bさんは2の作業、と
分けて作った方が早く商品ができあがる仕組みですね。
これと全く同じです。
まずはひたすらに技術を上げることに専念します!
技術が上がれば、2年後オリジナル曲を作るとなった時に
いきなり難しいフレーズとかを織り込むことができる訳です。
また2年後ライブ活動を開始した時、
まだ若いのにめちゃくちゃ上手いし、
めちゃくちゃ良い曲作るバンドだなー
と、他と差別化できるというのもアドバンテージですね。
ライブ、バイト、練習を掛け持ちでやってきたバンドより
圧倒的にクオリティーに差がついているはずです!
バンドで飯を食うタメには【月1回のライブ+曲作りにシフト】
さぁ2年間の技術向上修行が終わった後は、
・月1回のライブと
・曲作り
に重きを置きましょう!
ここからは、
曲作り すなわち どんなバンドにしていくか!
どんなライブをしていくか!
です!
正直バンドをやる上で曲作りなんかは永遠のテーマとも言えますが、
特に曲作りの部分、どんなバンドにしていくか、
これに超フォーカスした活動をしてきましょう!
曲作りをすることで、自ずと技術も上がっていきます。
しかしこれは2年の修行があってこそ成せる技でもあります。
しっかりとした土台があるから上に重ねることができるのです。
最低でも5曲くらいはオリジナル曲を作り、
30分のライブができるようにし、
月1回のライブでそれを披露し、
また曲作りに励みましょう!
ライブをすることで自分達に足りないもの、伝えたいこと
などが分かってきます。
決してスタジオ練習だけでは分からない部分が
ライブをすることで補えるようになります。
バンドで飯を食うタメには【30分のライブでその時の全てを出し切れ】
まだアマチュアの時は対バン形式のライブがほとんどだと思います。
1バンドだいたい30分のライブです。
僕がやっていたバンドはギターロックという、
結構激しめのバンドだったのもあって、
全メンバーめちゃくちゃ動きますし、
全力で歌って、全力でMCして、
今日来たお客さん全てを自分達のお客さんにして帰る!
という意気込みでライブをしていました。
自分達の30分のライブが終わって、
バックステージに戻った時には、
マジで全員その場にへたり込んで、
ぜぇぜぇ息切れしてました。
そのくらいマジで全力で本気でライブをやらないとダメなんですよね。
もちろんバンドのジャンルにもよるんですが、
どんなに綺麗な演奏をして、
どんなに噛まずにMCをして、
どんなに自分達が楽しいライブをしても、
お客さんはすぐに気づかれます。
綺麗事言ってるなと。
残念ながらそういったバンドはお客さんの心には何一つ届きません!
ライブは生ものです。
生き物です。
本気で伝えたいことを全力でやらないと、
観ているお客さんにはすぐにバレてします。
「あぁ~それよく言うやつな。」
「なんかウソくさいなぁ。」
と。
全力でライブをしていないバンドをたくさん観てきました。
全力でやらないんだったら、何しにここ来てるんやろ?
と本気で思っていました。
こういった全身全霊の30分のライブを積み重ねることによって、
少しずつファンが増え、自分達に足りないものにも気づいていくのです。
また、自分達のライブは絶対にビデオカメラで撮って、
あとで全メンバーと見返して反省をしましょう!
これをやっていないバンドも多かったですね。
僕がバンドをやっていた当時はスマホがまだ普及していなかったので、
ビデオカメラをメンバーでお金を出し合って買いましたが、
今はスマホでそこそこ綺麗に撮れますので、
三脚だけ買って撮影するようにしましょう!
細かくチェックしたい場合は
ビデオカメラで撮影した方がより綺麗な映像で
反省ができるので、できるだけビデオカメラを買うようにしてください。
バンドで飯を食うタメには【ファンを増やす】
バンドで飯を食いたければファンを増やさないことには、
プロにはなれません。
少し生々しい言い方をしますが、
お客さんがライブに来てくれたり、
CDを買ってくれたりすることで、
バンドに収益が生まれ、
そのお客さんの数が多くなれば、
バンドで飯を食えるようになります。
一言にバンドと言っても、
好きなことをして、その好きなことでお金を生み出せないと
プロとは言えません。
そう、ファンを増やすことで
CDが売れたり、ライブで稼ぐことができて、
晴れてメジャーデビューを果たし、
夢が叶う訳ですね!
なので、バンドというのは、
ファンを増やさない限りは絶対と言い切っていいくらい
プロにはなれません。
レーベル会社は善意でバンドと契約して、
バンドのサポートや売り込みをしてくれる訳ではありません。
レーベル会社もあくまで商売なのです。
このバンドと契約すれば儲かるな。
と考えるから、バンドとプロ契約を結ぶのです。
では、考えてみてください。
★バンドA
めちゃくちゃ良い曲だしライブの完成度もプロレベル、
むしろプロより上手い!けどお客さんの数は10人程度
★バンドB
かたや、曲もライブもまだまだだが、毎回お客さんが200人いる
あなたならどちらのバンドと契約したいですか?
少し例えが極端ですが、
僕がレーベル会社の新人発掘担当なら、
間違いなく、バンドBと契約しますね。
なぜなら金になるからです。
お客さんを毎回200人も呼べているということは、
それだけバンドBに何らかの魅力があるから、
200人ものお客さんを呼ぶことができているのです。
毎回のライブに200人を呼べているということは、
実質的にこのバンドBは少なくとも300~400人は
ファンが付いていることになります。
ということは、プロ契約を結んでも
お金を生み出してくれるバンドということになりますね。
ではどのようにして、ファンを増やせばいいでしょうか?
バンドで飯を食うタメには【SNSやメルマガでファンを増やす】
今やSNSはバンドにとって必要不可欠なコンテンツになっています。
Twitterやインスタグラム、facebookといったSNSコンテンツで
ファンをどんどん増やしましょう!
また、メールマガジンも更なる固定ファンを
確保できるコンテンツになります。
僕がやっていたバンドでは1ヶ月に1回メールマガジンを
配信していました。
また特別な自主イベントがある時なんかも
追加で配信をしていました。
でも今思えば少なかったなと思います。
お客さんからしてみれば、
1ヶ月に1回という特別感もあったとは思いますが、
もう少し頻度を上げてもよかったと思いますね。
僕がバンドをやっていた時は、
まだまだSNSがそこまでしんとうしていなかったので、
集客するのが結構大変でした。
でも今はツイッターやインスタグラム、
また動画配信に特化したYouTubeもありますので、
ばんばん自分のバンドを売り込めるコンテンツがそろっています!
これを使わない手はないです!
SNSを上手く使うことで、今の時代にあった集客で
どんどんファンを増やしましょう!
バンドで飯を食うタメには【売り込むタメの数字を作る】
数多くのライブで場数を踏んで、
・曲のクオリティー、センスも最高
・30分のライブの完成度も最高
・ファンの数も申し分ない
ここまでくればもう一踏ん張りです。
次にやることは、レーベル会社に売り込むタメの数字を作ることです!
数字とは何か?
様々な数字を作っていきましょう!
例えば、
・自主イベントで500人動員しSOLD OUT
・フルアルバムを手売で1000枚売り切る
・メルマガ登録者数2000人
など、とにかくありとあらゆる数字です!
ここで気を付けて頂きたいのは、
そんなに凄くない数字を作っても意味が無いということです!
・自主イベントで50人動員
・フルアルバムを手売で100枚売る
・メルマガ登録者数100人
とかですね。
これをレーベルの人が聞いても、
「うん。 で?」 ですw
先に例えた、500人動員、1000枚売り、2000人の登録者
の方が圧倒的にレーベル会社からしてみれば魅力的です!
なので、圧倒的に攻撃力の高い数字という名の武器を作れるように、
日々のライブやSNSによる集客をやり続ければよいのです!
バンドで飯を食うタメには【レーベル会社に売り込む】
さぁやっとここまできましたね!お疲れさまです!!
次はいよいよレーベル会社に売り込みましょう!
僕がバンドをやっていた頃、
東京へツアーライブをしていた時、
ライブハウスにレーベルの人がお忍びで入っていることがありました。
新人発掘の方ですね。
僕達のアンケートに答えて頂き、紙を僕のもとへ持ってきてくれた時に、
「実はこういう者です」と名刺を渡してもらったことが何度かありました。
こういったチャンスがたまにあります。
こういう形でレーベルの人の目にとまって、
デビューする方法もあると思いますが、
割と運による部分が大きいです。
ではどうすればいいでしょうか?
そっちが来なければ、こっちから行きます!です!www
ここまで準備が整えば、
あなたは最強に攻撃力の高い伝説の武器を持っています!
そう!数字論的証明書がーーーー!!
もし、先ほどお伝えした、
・自主イベントで500人動員しSOLD OUT
・フルアルバムを手売で1000枚売り切る
・メルマガ登録者数2000人
に加え、更に更新されて、
・〇〇フェスに出演し瞬間最高動員数4000人達成
・〇〇(プロバンド)と共同開催イベントを実施し動員数700人SOLD OUT
・2020年バンド売上金額5,000万円達成
こんな証明書ができちゃった日にゃー、
レーベル会社の人はほぼ絶対契約するでしょう!!!
てかここまでやれれば自主レーベルでいいレベルですがwww
とまぁこんな風に圧倒的な数字が作れれば、
ジャラジャラ腰に武器を装備した状態で、
レーベル会社に直接売り込みができるってことですね!
これで晴れてプロデビューですね!!
おめでとうございます!!
と、晴れてプロになれたんだから、
ここで終わりたいところではありますが、
もう少し話を掘り下げましょう。
実はプロになってからが大変だったりします。
どういうことかと言いますと…。
バンドで飯を食うタメには【売れ続けることの難しさ】
バンドで飯を食う。
これはプロデビューがゴールではないですよね?
今世の中で活躍しているプロミュージシャンたち、
例えば僕が大好きなMr.childrenは
ほんとうに化け物みたいなバンドだと思います。
デビューから30年経った今でもずっっっと、
CDを発売すればバカ売れ
ライブをすれば人を感動させ大成功
その後のライブDVDもバカ売れ
ほんとうに凄すぎます。
やっぱりこういったバンドは、
人の心に刺さるものがあります。
もちろんライブを見て頂ければ分かると思いますが、
1ライブ1ライブ全身全霊でライブをやっているのが、
解りますし、
曲のレコーディングなども何度も何度も何度も録り直して
完璧なモノを作ってます。
どの分野でもそうですが、
「し続けること」が一番難しかったりします。
晴れてプロデビューしたものの、
契約は1年しか続かなかったでは、
せっかくプロになれたのにもったいないです。
ここにはプロになれたことの慢心だったり、
怠けみたいなものをあると思います。
しかし、ここで思い出してほしいのは、
下積み時代の頃です。
頑張ってアルバイトもして、
必死で練習して、
全身全霊でライブをして、
数字的武器も手に入れて、
この頑張りをプロになってからも、
むしろプロになってからの方が怠っていけないのです!
本物のプロほど自分に満足することなく努力し続けるのです。
ファンをがっかりさせてはいけませんし、
契約してくれたレーベルにも失礼です。
全身全霊の姿勢を継続すれば、
絶対に良いバンドでい続けれますし、
きっとあなたの目指す最高のバンドになれることでしょう!
まとめ
・バンドで飯を食うタメには【まずは技術を磨く】
・バンドで飯を食うタメには【月1回のライブ+曲作りにシフト】
・バンドで飯を食うタメには【30分のライブでその時の全てを出し切れ】
・バンドで飯を食うタメには【ファンを増やす】
・バンドで飯を食うタメには【SNSやメルマガでファンを増やす】
・バンドで飯を食うタメには【売り込むタメの数字を作る】
・バンドで飯を食うタメには【レーベル会社に売り込む】
・バンドで飯を食うタメには【売れ続けることの難しさ】
いかがでしたでしょうか?
少々熱く語ってしまいましたが、
こういった活動をしていないバンドが本当に多すぎます。
ここまでやってもプロデビューできないバンドも数多くみてきました。
それは時代的なものもあれば、不運が重なってという場合もあります。
この記事で書いた内容はほんの一例ですが、
やってみる価値はあるはずです!
他にも色々ググれば、デビューする方法は
今の時代いっぱい出てくると思います!
バンドで飯を食うタメに、どの方法を選択するかはあなた次第ですが、
あなたのバンド人生が最高なものになることを願いながら
今日は筆を下ろしたいと思います。
是非、全身全霊で頑張ってください!応援しております!!
それでは今日はこの辺で!
またお会いいたしましょう!!